ファミリー

無名の映画ですが、今まで見た中で最も感動した作品、それは「ファミリー」という映画です。（原題はWho Will Love My Children?　1983年　アメリカ）25年以上前に観たのですが、乳ガンのため死を宣告された母と10人の子供たちの愛の絆を実話に基づいて描かれています。自分の身体がガンに冒されて、余命いくばくも無いと知った女性。彼女は十人の子供の母親だった。命の限界を嘆くより、彼女の思いはただ一つのことにとらわれる。自分がいなくなればこの子たちはどうなるのだろう、と。そして彼女は里親を捜し出す。愛する自分の子供を託すに足るきちんとした里親を、生きている間にその手で捜し、その目で確かめなければならない。それだけが彼女が子供たちにしてあげられる最後の愛情なのだから・・・。家族の絆、母の愛。それをすべて物語っている映画だと思います。当時のコピーは「ハンカチを2枚用意してください」でした。後にも先にもこの映画以上に泣いた映画はありません。　　　TM